看護師一年目を乗りきる!新人看護師がつまずかないオススメ勉強方法

看護師になるために勉強してきた国家試験の内容やつらく苦しかった看護実習経験を、いざ現場に生かそうとしてもなかなかうまくいきません。

日々の業務はわからないことだらけで何から勉強をしていいのか迷ったり、慣れない業務で疲れ果て勉強する時間がとれなかったり…

みこ

少しでも早く一人前になるためには、とりあえず勉強がんばらなきゃ。

でも、たくさん本を読んだりノートをまとめたりしても、業務に生かせなければ残念ですよね。

この記事では、新人看護師にとって時間的に効率がよく、すぐに業務に生かせる勉強方法について紹介します。

目次

看護の実践を意識したタイムリーな勉強法

看護学生時代は「国家試験に合格」という目標があり、勉強の内容が明確でしたよね。

でも看護師になってからの勉強は、わからないことだらけでなにから手を付けていいのか迷ってしまいます。そこで


看護師の基本は受け持ちの患者の疾患や背景や今の状態をアセスメントし、必要なケアを行うこと。

という点から考えたタイムリーな勉強方法を紹介します。

今日の経験を教科書で速攻復習

今日受け持った患者の疾患について勉強してみましょう。

記憶が新しいうちに復習をするのがおすすめです。

受け持った患者の疾患(症状・治療・予後)から復習していきましょう。

おこなった看護技術については、根拠と紐づけながらもう一度手順書を読み直すのがいいです。

病院や施設によっては教科書とは違うやり方かもしれません。

病院や施設ごとの手順書を確認しておきましょう。

一緒に入った先輩が一般的な看護手順と別のやり方をしたのであれば、それは何故かを考えることも大切です。

それから自分の所属する科の基礎知識の勉強をしておくことも忘れないように。

解剖生理の知識があやふやであれば、しっかり理解しておくことが今後にも役立ちます。

初めての処置であわてないためにはチョットの予習

明日受け持つ予定の患者リストがあればラッキーです。

疾患に関連した症状・治療・予後

当日の患者の状況と照らし合わせながらアセスメントしましょう。

行う機会がありそうな看護技術の手順も見直しておけるといいですね。

当日突然見学するよりも確実に学びが深まります。

時間は有限なので疑問や興味をもったことから調べるのも一つの手です。

忙しすぎる新人看護師でも大丈夫!勉強時間の確保術

新人看護師は慣れない環境、人間関係、日々の業務でお疲れですよね。

それでも勉強時間は必要です。

しっかり勉強時間が確保できるようメリハリをつけて勉強するコツをお伝えします。

短時間でも勉強ルーティーンを

日々の業務でくたくた…それでもどこかで時間を作りましょう。

国家試験の勉強のように1時間、2時間と長時間でなくてもかまいません。

机に向かわなくてもいいんです。

まずは10分間だけと決めてみましょう。


わからないことをはっきりさせる

疾患についてまとめてあるサイトを探す

などのように何を解決させるのかを明確にすることでだらだらする時間が減り、その分睡眠時間や余暇時間に当てられます。

隙間時間を勉強時間に

通勤時間の5分だけ、気になったことを調べる時間も勉強のうちです。

そうなると勉強へのハードルも下がりませんか?

レポートのようにしっかりと時間が必要なものは難しいかもしれません。

しかし、業務中に気になったことメモを残しておいて、それを解決するために検索する。

わからなかったことが理解できるようになれば、それは勉強の成果です。

勉強と休息のバランスが大事

適度に休息をとることも大切です。

看護師のように人を相手にする仕事では、バーンアウト(燃え尽き症候群)とよばれる状態を起こしやすいです。

バーンアウトとは仕事への情熱や意欲を失ってしまう状態を指します。

身体的、精神的に負荷がかかることで起こりやすいといわれています。

頑張ることも大切ですが、メリハリをつけて休息をとって自分の体も大切にしてください。

疲れ果てて勉強する気が出ない時の2つの対処法

勉強時間を確保する方法、勉強する内容もわかったけれど、どうしてもやる気が出ない。


やる気はあるけれど、行動に移すまでに時間がかかる。

誰でもそんなときはあります。

そんな時にはおすすめの2つの方法を試してみてください。

「やることリスト」を作成して、ひとつひとつの達成ハードルを低く設定する

通勤時間の5分だけ、気になることを調べることも勉強のうちですが、レポートやノートの作成についてはそうもいきません。

時間がかかる勉強へのとりくみについては、行動のハードルを低くしましょう。

みこ

起きて課題をしなきゃだけどベッドから抜け出せない…

そんなときには行動を細切れにして脳内にタスクリストを作成します。

  • 体を起こす
  • 寝間着を脱ぐ
  • 服を着る
  • 必要なものを机に並べる
  • 机の前に座る

ひとつずつ達成したら脳内のタスクリストにチェックを入れることで、すこしずつやる気が出てくるはずです。

ご褒美作戦でモチベーションアップ

勉強にやる気が出ないときは脳の仕組みを利用するのはどうでしょうか。例えば

  • 勉強をしたらケーキを食べる
  • 勉強をしたら漫画を読む

未来への報酬を思い描くと報酬系と呼ばれる神経が活性化しモチベーションが上がります。

先述のタスクリストにチェックを入れることも、報酬系を活性化させる方法を利用しています。

勉強のたびにケーキを食べなくても、小さな達成感を味わうことでもいいようです。

脳の仕組みを利用して、小さなことから取り組んでみましょう。

新人看護師が実践に活かせる!先輩看護師がすすめる勉強方法

時間をかけずにポイントだけ絞った効率がいい勉強方法が、もしあるのであれば知りたいですよね?

基本の予習と復習の方法を中心に、実際の先輩看護師が行っていた勉強方法を参考にしてみてください。

根拠を突き詰めていく

看護学生時代から何をするにも教員や指導看護師から根拠を聞かれ、根拠を勉強することが身についているのではないでしょうか。

根拠を突き詰めていくと、学びが深くなります。

なぜ?と疑問に思って調べて覚えたことも定着しやすいです。

看護師の勉強は暗記が必要というわけではありませんが、せっかく覚えた知識をすぐに思い出せるようにしておけば業務に生かせるはずです。

関連図を作成する

学生時代にたくさん書いた関連図は、看護師になってからでも患者の全体像の把握と思考の整理に役に立ちます。

また、どこまでを理解しているのかを可視化できるため、先輩方にアドバイスをもらいやすいです。

関連図を作成するには付箋を使用する方法がおすすめです。

色は変えずにわかっていることだけを一つずつ記入し、関連する内容ごとにまとめて、コピー用紙などに張り付けていきます。

この方法は書いたり消したりすることで、読みにくくなることを防げます。

関連図の作成が苦手な方は、付箋を使用する方法を試してみてください。

自分だけの「まとめノート」を作成

もしもう少し勉強に時間を使えるのであれば、いつでも読み返せるようにまとめノートを作成してみませんか?

ノートの種類はルーズリーフのようなページの入れ替えが出来き、ポケットに入るA5以下のものを選びましょう。

入退院等の手続きについて、カルテの操作方法、使用頻度の高い薬剤の取り扱いなど。

すぐに確認したい内容をまとめておくことで効率よく業務をこなすことができ、時間に余裕ができます。

ノートを作成する際ペンの色は2色までにして、余白を十分にとっておきましょう。

この2つのルールを守ることで見やすく、追記しやすいノートが作成できます。

先輩看護師のアドバイスやリアルな体験談から学ぶ

まずは自分で理解できないことを調べてみることがいいです。

しかし、やらなければいけないことがたくさんあると、優先順位がつけられなくなってどれも中途半端になってしまいがちです。

そんな時には先輩看護師に助けを求めてみましょう。

まな

先輩看護師も皆さんと同じように新人を経験しています。

業務中はゆっくり話を聞く時間が取れないこともありますが、一緒に働く仲間をいつでも応援する気持ちはあるはずです。

自分で調べてわからないことがあるとき、困ったときにはプリセプターや話やすい先輩看護師に聞いてみましょう。

新人看護師にはおすすめしない効率の悪い勉強方法

せっかく時間を作って勉強するのなら、効率よく行えたらいいですよね。

もし、以下のやり方で勉強をしているのであれば一度自分のやり方を見直してみましょう。

きっと時間に余裕が生まれ、休息や余暇時間にあてられるはずです。

ひとつのことを極めようとする

たくさん勉強しようと意気込んで何冊も本屋で購入…というのは最初の頃には避けたいです。

まずは1冊の本を決めて、それをベースに勉強していきましょう。

もちろん、1冊の本には記載がない情報もありますが、最初から1つのことを極めていくよりも、まずは大まかにざっくり理解することが肝心です。

病棟にいらっしゃる患者さんは同じ臓器の疾患でも、同じ疾患の人だけではないですよね。

病棟での業務に慣れてきた頃に、深く勉強していくことがおすすめです。

慣れない勉強方法にトライする

きっとみなさんは学生時代に自分の勉強方法が確立されているのではないでしょうか。

  • ノートをまとめることで覚えていく方法
  • 何度も書きなぐって覚えていく方法
  • 本を読んで覚える方法
  • 人に教えることで覚える方法

たくさんのやり方があると思います。

しかし、新しい方法を試すのには、時間がない新人の頃はリスクが高いです。

ノートをきれいにまとめる

あなたのかわりに本がきれいにまとめてくれています。

読み返したときにテンションが上がるかもしれませんが、そのノートはきっと追記でどんどん埋め尽くされていきます。

せっかくきれいにまとめていても追加でレイアウトが崩れてしまい、時間が無駄になってしまうのでおすすめしません。

スマホでお勉強はNG

気になったことを調べている最中に、SNSの通知が来ると気になって集中できませんよね。

すこしだけ脱線したつもりでも無意識にサボってしまうことがあると思います。

スマホで勉強をするのであれば、明確な目的をもって使用するようにしましょう。

便利なスマホですが、勉強の妨げになることも多いです。

怠けがちな人は、通知を切ったり、手の届かないところに置いたり工夫しましょう。

また、漫画やゲームも同様に、勉強の妨げになります。

集中できる環境づくりを行いましょう。

まとめ

この記事では時間の有効活用、必要な勉強内容を説明しました。

新人の期間はなかなかまとまった勉強時間をとることが難しいですよね。

やらなきゃいけない、と強く思うことでつらくなってしまうこともあります。

同期や友人と比べてしまうこともあるかもしれません。

しかし、勉強や仕事の進み具合のペースは個人差があります。

自分の体と心を大切に活動と休息のメリハリをつけてやっていきましょう。

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